働き方や価値観、ライフスタイルの多様化。
「飲み会」でも考え方が変化しています。
ここでは、MZ世代(ミレニアル・Z世代)を対象に行った
「飲み会に対する本音」調査の結果をわかりやすくまとめました。
飲み会って必要? 断りたい時どうしてる? 理想の飲み会って?
そんなホンネを、グラフ付きで紹介しています。
これからの職場や友人との付き合い方を考えるヒントが見つかるかも。
全国調査からひもとく、飲まない世代のつながり方
〜データ×長谷部区長×Z世代クロストーク〜
調査対象は「飲酒の有無」と「飲み会の好み」の
掛け合わせで、以下の4タイプに分類しています。




それぞれの違いから、飲み会への考え方や
参加意欲の傾向を分析します。
カードを選択すると調査結果が表示されます

Q1:あなたはアルコールやノンアルコールをどのくらいの頻度でお飲みになりますか。
(n=1101名)【単一回答】
※低アルコール飲料の定義:アルコール3.5%以下
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
低アルコール(=アルコール3.5%以下)を週に1日以上飲む人は27%。飲まない人は半数近くという結果に。
エリア関係なく、ノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の認知や消費行動に課題があることが伺える。
定性調査からも、日頃から積極的にノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)を飲む若者は少なかったが、
特にお酒を飲む若者にとって、仕事の合間や休肝日、運転する日等でのノンアルコールの存在が重宝されていることが判明。時と場合に応じてうまくノンアルコールを活用している声も一定数見受けられた。

Q2:あなたは次のシーンでノンアルコール飲料・低アルコール飲料をどの程度飲みたいと思いますか。
(n=1101名)【単一回答】
【5段階評価のTOP2( “とても飲みたい” “やや飲みたい”の合計)スコア】
※低アルコール飲料の定義:アルコール3.5%以下
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
渋谷エリアは五大都市エリア、その他エリアに比べ、ノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の飲用が高い傾向にある。
また、渋谷エリアに行く頻度が高い人ほど、ノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の飲用意向が高いという結果が出ている。
“トレンド・情報に敏感で新しいものを取り入れたい”という気持ちが強い意向があり企業も文化を守りつつも、傾向にあった形でコミュニケーションをとっている。スマドリを実際に体験できるバーもあり、スマドリ自体に触れる機会が多くなり、ノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)意向の高さにつながっている。
ノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の飲用意向が低い背景として、渋谷に比べて五大都市・その他は、お酒や飲み会が好きな人が少なく、アルコールやノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の飲用頻度も低いため、関心が渋谷に比べると低いと考えられる。
学生・お酒を飲む
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲む
社会人・お酒を飲まない

Q3:お酒やノンアルコール飲料・低アルコール飲料について、あなたの考えや行動に近いものをお答えください。
(n=1101名)【複数回答】
【5段階評価のTOP2( “とてもあてはまる”“ややあてはまる”の合計)スコア】
※低アルコール飲料の定義:アルコール3.5%以下
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
1位:お酒は無理して飲むものではないと思う
2位:お酒を飲まなくても美味しい食事や飲み物があればお店に行く
3位:あえて飲まないことも、ポジティブな選択だと思う
4位:都市部のほうが飲み物の選択肢が充実していると思う
4位:体質や運転といった理由でお酒を飲まない人も、もっと楽しめる飲み方・飲みの場があるとよいと思う
上記結果から全国的にお酒は無理して飲まなくていいという考え、風潮があることがわかる。
しかし、Q2の「全国のスマドリ意向」から五大都市エリア・その他エリアは「あえて飲まないこともポジティブな選択だと思う」という考えは醸成されているが実際には行動に移せていないことがわかる。
「酔いたい気分のときでも、ノンアルコール飲料・低アルコール飲料を選んでいる」「積極的にノンアルコール飲料・低アルコール飲料を選んでいる」「ノンアルコール・低アルコールの銘柄に満足している」のノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の選択行動に関する項目数値から、選択肢がないことが背景にあることが考えられる。
・ノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)の飲用が進んでいることがわかる
・積極的にノンアルコール・低アルコール(=アルコール3.5%以下)を選択している数値が高い結果となっている。
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲まない

Q4:飲み会について、あなたの考えや行動に近いものをお答えください。
(n=1101名)【複数回答】
【5段階評価のTOP2( “とてもあてはまる”“ややあてはまる”の合計)スコア】
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
お酒を飲む人・飲まない人、飲みの場が好きな人・飲みの場が嫌いな人、どのタイプでも「飲み会において、お酒を飲まない人向けの選択肢が多いことも重要だ」と思っていることがデータからわかる。
特徴が出ている選択肢:「お酒を飲んではいけないシーンや状況でも、お酒っぽいものを飲みたい」(+19.9p)「体質や運転といった理由でお酒を飲まない人も、もっと楽しめる飲み方・飲みの場があるとよいと思う(+17.3p)」
特徴が出ている選択肢:「お酒を飲んではいけないシーンや状況でも、お酒っぽいものを飲みたい(-15.5)」「見た目が華やかで、SNS映えするようなドリンクがもっとあればいいと思う(-16.6)」
特徴が出ている選択肢:お酒自体よりも、写真映えやおしゃれな空間での体験を重視する(+11.5)飲みたいと思うノンアルコール・低アルコールの銘柄がないとき、注文をやめることがある(+9.3)
お酒を飲む飲まないに関わらず、「場が好きな人」は多方面に気を遣っていることが伺える(選択肢1,4,5から)
場が嫌いな人達は、好きな飲み物を頼める環境にないという結果に。(選択肢12,13から)
ノンアルコールも選択できるマインドや雰囲気は醸成されてきているが、この雰囲気が自身のみにとどまらず、会の全体に広がることで飲み会の時間を充実した時間にすることができるかもしれません。
学生・お酒を飲む
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲む
社会人・お酒を飲まない
学生・お酒を飲む
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲む
社会人・お酒を飲まない

Q5:あなたが飲み会に参加する理由として、あてはまるものをすべてお答えください。
(n=1101名)【複数回答】
※ 知人・友人などプライベートの飲み会
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
1位:友人や仲間と楽しく盛り上がれるから
2位:明るく楽しい気分になれるから
3位:飲み物や食事を楽しめるから
4位:ストレス発散・気分転換できるから
5位:相手との関係が近くなる/仲が深まると感じるから
飲み会には参加しない…6.2%
1位:飲み物や食事を楽しめるから
2位:友人・知人との付き合いのため
3位:友人や仲間と楽しく盛り上がれるから
4位:明るく楽しい気分になれるから
5位:ストレス発散・気分転換できるから
飲み会には参加しない…35.4%
1位:飲み物や食事を楽しめるから
2位:友人や仲間と楽しく盛り上がれるから
3位:明るく楽しい気分になれるから
4位:相手との関係が近くなる/仲が深まると感じるから
5位:ストレス発散・気分転換できるから
飲み会には参加しない…13.4%
1位:友人・知人との付き合いのため
2位:友人や仲間と楽しく盛り上がれるから
3位:明るく楽しい気分になれるから
4位:相手との関係が近くなる/仲が深まると感じるから
5位:飲み物や食事を楽しめるから
飲み会には参加しない…67.3%
飲み会は楽しく盛り上がれる、明るく楽しい気分になれることや、飲み物や食事を楽しむことが飲み会参加モチベーションという結果に。
定性調査からわかった、楽しい会にするための工夫について、体質問わず、自身の飲酒ペースを守れたり、食事とともにお酒をゆっくり楽しめる会は、特に定期開催している傾向にあるため、楽しい会になる条件にもつながる。
学生・お酒を飲む
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲む
社会人・お酒を飲まない

Q6:あなたが飲み会に参加する理由として、あてはまるものをすべてお答えください。
(n=1101名)【複数回答】
※職場・学校などの飲み会
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
1位:人間関係が円滑になるから
2位:職場の仲間との付き合いのため
3位:仕事関係者との付き合いのため
4位:相手との関係が近くなる/仲が深まると感じるから
5位:普段話せない人と話せるから
飲み会には参加しない…8.0%
1位:職場の仲間との付き合いのため
2位:仕事関係者との付き合いのため
3位:人間関係が円滑になるから
4位:飲み物や食事を楽しめるから
4位:昼間や通常の場では話せないことも、お酒の場だと話しやすくなるから
飲み会には参加しない…45.6%
1位:職場の仲間との付き合いのため
2位:人間関係が円滑になるから
3位:仕事関係者との付き合いのため
4位:相手との関係が近くなる/仲が深まると感じるから
5位:普段話せない人と話せるから
飲み会には参加しない…16.2%
1位:職場の仲間との付き合いのため
2位:仕事関係者との付き合いのため
3位:普段話せない人と話せるから
3位:人間関係が円滑になるから
5位:昼間や通常の場では話せないことも、お酒の場だと話しやすくなるから
飲み会には参加しない…69.7%
職場や仕事の関係者との付き合いで飲み会に参加する人が多く、人間関係が円滑になるといった理由が飲み会参加モチベーションになっている。
学生・お酒を飲む
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲む
社会人・お酒を飲まない

Q7:情報・消費の意識について、あなたの考えや行動に近いものをお答えください。
(n=1101名)【単一回答】
【5段階評価のTOP2 (“とてもあてはまる” “ややあてはまる”の合計)スコア】
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
1位:一定の時間の中で、できるだけ多くのことを楽しみたい、経験したい
2位:コスパが良さそうな商品・サービスを選ぶ
3位:まわりに流されず、ありのままの自分を尊重している
4位:何かするとき、「使う時間・かかる時間」と「得られる価値」のバランスを考えるようにしている
5位:モノよりもコト・トキ(経験や思い出)にお金をかけたい
1位:コスパが良さそうな商品・サービスを選ぶ
2位:新しいものを試すより、使い慣れたものを買うことが多い
3位:まわりに流されず、ありのままの自分を尊重している
4位:一定の時間の中で、できるだけ多くのことを楽しみたい、経験したい
5位:何かするとき、「使う時間・かかる時間」と「得られる価値」のバランスを考えるようにしている
1位:コスパが良さそうな商品・サービスを選ぶ
2位:まわりに流されず、ありのままの自分を尊重している
3位:何かするとき、「使う時間・かかる時間」と「得られる価値」のバランスを考えるようにしている
3位:新しいものを試すより、使い慣れたものを買うことが多い
5位:一定の時間の中で、できるだけ多くのことを楽しみたい、経験したい
1位:新しいものを試すより、使い慣れたものを買うことが多い
2位:まわりに流されず、ありのままの自分を尊重している
3位:コスパが良さそうな商品・サービスを選ぶ
4位:一定の時間の中で、できるだけ多くのことを楽しみたい、経験したい
5位:モノよりもコト・トキ(経験や思い出)にお金をかけたい
MZ世代において“コスパ・タイパ”というが、お酒を飲む飲まない関係なくコスパの良さそうな商品を選ぶ傾向にある。
定性調査から
“自分の飲みたいものを飲む”という声が多く、定量からも「まわりに流されず、ありのままの自分を尊重している」が高く出ていることから自己の尊重が見られる。
また、「新しいものを試すより、使い慣れたものを買うことが多い」も高く出ており、定性調査のお酒の購買行動においても基本は“すきなものを買っている”という声が多かった。
このことからMZ世代の失敗したくないインサイトがうかがえる。

Q8:飲み会でお酒を飲まざるを得ない雰囲気になった場合、あなたはどのように対処していますか。
(n=1101名)【複数回答】
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
1位:代わりにソフトドリンク・ノンアルで乾杯する
2位:正直に飲みたくないことを伝える
3位:体調や翌朝が早いなどの理由をつけて断る
1位:代わりにソフトドリンク・ノンアルで乾杯する
2位:体調や翌朝が早いなどの理由をつけて断る
3位:正直に飲みたくないことを伝える
プライベート、職場の飲み会問わず、お酒を飲みたくない場合はソフトドリンクやノンアルコールを選択できる環境は醸成されている。
一方で定性調査から学生、社会人とわず飲まない若者の共通項として、「周りのテンション感に合わせている」という結果も出た。周囲に気を遣わせないように、浮かないようにと自ら積極的に話を回すなど、”飲まない立場”として意識的にふるまっている日常の場面がうかがえる。
学生・お酒を飲まない
社会人・お酒を飲まない

Q9:コミュニティについて、あなたの考えや行動に近いものをお答えください
(n=1101名)【単一回答】
【5段階評価のTOP2 (“とてもあてはまる” “ややあてはまる”の合計)スコア】
調査委託先:株式会社インテージ
(単位:%)
分析コメント
SHIBUYA109 lab.の分析コメント
今回の調査結果から、どの「飲みべタイプ」の人でも、自己選択の尊重と周囲への気配りの姿勢が見られました。
SHIBUYA109 lab.のこれまでの調査でも、「お酒の場で飲むものはお酒でも、それ以外でも、個人の自由」というムードが醸成されていることが確認できていますが、一方で、調和を乱さず、心地よい「場の空気づくり」を一層意識している様子がうかがえます。
例えば、「飲みにいこう」ではなく「ご飯いこう」と誘うことで、お酒の得意不得意による場への参加ハードルをなくしていたり、お酒のペースや注文、お店選びなどはお酒を飲まない人に合わせたり、様々な工夫をしています。
このように他者を思いやる努力はとても素敵ですが、お酒の場では個人の自由を尊重するムードが広がっている一方で、「飲む・飲まない」や「飲み会が好き・嫌い」といった価値観を探り合う場面が増え、こうした探り合いに気疲れを感じている若者もいるようです。
また、若者たちは熱量や共感を軸にした“界隈”の中で消費やコミュニケーションを楽しむ傾向が強まっており、心地よさは確保されつつあるものの、自分とは異なる価値観に触れる機会が減少しています。こうした探り合いの手間を減らすことができれば、若者が多様な視点に出会い、視野を広げる場として、お酒の場がより豊かなものになるのではないでしょうか。
「同じ時間を共有すること」において、誰かが無理をせず、でもその場の調和も乱れない場づくりをするために、企業やお店ができることはまだまだありそうです。
渋谷未来デザインの分析コメント
2022年に渋谷で立ち上げた「スマートドリンキングプロジェクト」から丸3年、着実な進展を感じています。
きっかけは2021年のSOCIAL INNOVATION WEEKでのセッションでした。飲み方の多様性や現場の課題について率直な声を伺い、衝撃を受けたことを今も覚えています。
『SUMADORI-BAR SHIBUYA』のオープンや大学での啓発セミナー、若い世代へのワークショップなどを通じ、「飲み方の多様性を尊重する責任あるドリンキングカルチャー」を発信してきました。コロナ禍で課題となった路上飲酒やマナー悪化に対しても、単なる問題解決にとどまらず、「飲みの場」を人と人がつながる大切なコミュニケーションの機会として捉え直すことを大切にしてきました。
今回の調査でも、渋谷は全国と比べてノンアル・ローアル飲料の選択意向が高く、「お酒は無理して飲むものではない」という考え方が若い世代を中心に浸透していることが確認されました。これは、多様な価値を受け入れ、人とのつながりを大切にしてきた渋谷の土壌、そして産官学民での共創の成果だと感じています。
もちろん、すべての課題が解決したわけではありません。だからこそ、この考え方を着実に定着させ、さらに広げていくことが重要だと考えています。渋谷未来デザインとしても、多様な仲間とともに、誰もが安心して自分らしく楽しめる新しいドリンキングカルチャーを社会に根づかせていきたいと思います。
スマドリ社の分析コメント
2022年6月に発足した「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」の活動も今年で3年目となり、このプロジェクトの効果と、現状のMZ世代の「飲み方」の意識、価値観を把握するべく、初の定量調査を実施しました。
今回の調査を通じて、若者の「飲み方」に対する価値観が、より繊細で柔軟なものへと進化していることが改めて理解できました。自己選択の尊重と周囲への配慮が共存する飲みの場では、単なる嗜好の違いを超えて、互いの価値観を探り合う“空気の読み合い”が生まれているのは興味深いことです。
このような場づくりは、誰かが無理をすることなく、心地よい時間を共有するための工夫に満ちていますが、一方でその“探り合い”が若者にとって心理的な負担となっている側面も見逃せません。特に、熱量や共感を軸にした“界隈”での消費・交流が主流となる中、自分とは異なる価値観に触れる機会が減少していることは、飲みの場の可能性を狭めてしまう要因にもなり得ると思われます。
「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」としては、「スマートドリンキング」の考え方が社会に広がることによって、飲みの場が“探り合い”の場ではなく、“出会いと発見”の場となるよう、誰もが安心して自分らしく過ごせる空間づくりを通じて、飲みの場が多様な価値観とつながる豊かなコミュニケーションの場へと進化していくことを目指して、今後も活動を展開していきたいと思います。